近年、主流のドローン用送信機に内蔵されているアプリには、飛行経路の自動計画機能が搭載されています。この機能を活用することで、太陽光発電システムの可視光および熱画像データを迅速かつ安全に収集することが可能です。 飛行経路を計画する際は、ドローンと太陽光パネルとの距離や高度に加えて、進行方向および側方のオーバーラップ率も重要なパラメータとなります。アプリ内のオーバーラップ率は通常、離陸高度を基準に計算されます。 しかし、地上から離陸して建物上の太陽光発電システムを点検する場合、実際に取得される画像のオーバーラップ率は低下します（図参照）。そのため、送信機のオーバーラップ率設定値を高めに調整し、モジュールの一部が欠落することを防ぎ、後続の解析作業が困難になるのを避ける必要があります。